第84回 全国産業安全衛生大会 in 大阪・近畿

プログラム・タイムテーブル

分科会タイムテーブル 9/11(木),12(金)

分科会タイムテーブル(PDF)
※本データは5月上旬時点の情報です。

<プログラム一覧>

オンライン限定プログラム配信期間
9/10(水)~9/26(金)

【特別報告】引火性液体に関係する静電気災害発生メカニズムの研究

(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 電気安全研究グループ 
主任研究員
遠藤 雄大

引火性液体を取り扱う現場は、液体の静電気帯電やこれに起因する静電気放電の発生、蒸気やミストが可燃性混合気を形成する等、火災の危険性が高い。近年、液体がノズル等の配管から噴出する際の噴出帯電に起因するとみられる火災や、灯油のような高引火点引火性液体のミストが静電気放電により着火したとみられる火災の事例がある。これらの火災発生メカニズムについて研究を行ってきたので報告する。

【特別報告】脊髄損傷者のための動力付外骨格型機器の開発

(独)労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 新技術安全研究グループ 
任期付研究員
小山 秀紀

脊髄損傷した被災者の歩行支援に使用される動力付外骨格型機器の現状と残留するリスクについて説明する。また、リスク低減や安全性と使用性を考慮した同機器の設計開発の取り組みについて紹介する。

【研究発表】マーキング装置メンテナンスの安全改善
~もうやりたくない作業はいたしません!~

JFEスチール㈱ 東日本製鉄所(京浜) 厚板部厚板工場剪断職場 サブリーダー
中間 安郁子

自職場の年齢層が高くなり、重労働による負担が大きく切創や打撲等の危険リスクを伴うライン内作業を無くしたい一心で活動を始めた。 グループ員全員で試行錯誤を繰り返し、自施工にて治具を作成、テストを行い改良を重ねた結果、 難課題で有ったライン内作業を撲滅する事が出来た。

【研究発表】巻き取り式区画シートの考案と導入による
配電盤スイッチ誤操作防止

東日本電気エンジニアリング㈱ 八王子支社 副課長
冨永 健太

変電所内の検査や工事で配電盤から開閉器操作する場合、作業回線以外の配電盤スイッチを扱ってしまうリスクがある。そこで、作業回線以外の配電盤を養生する巻取り式区画シートを考案し、作業回線以外の配電盤スイッチを扱うリスクをなくした。

【研究発表】安全表示を活用した「課員の安全確保」

日産自動車㈱ 横浜工場 第一製造部 エンジン課 安全健康管理係長
鈴木 健康

自然災害はいつ発生するか分からない。また当課は従業員数が多く、3班2交替勤務を行っている。 そんな高負荷勤務の中で安全を自分事と捉え、自分自身と仲間の安全を守るために、安全表示を活用した取り組みを紹介するものである。

【研究発表】産業廃棄物管理票(マニフェスト)用 自動押印機の改善

J&T環境㈱ サーマル・ケミカル本部 企画部 東京チーム 副主任
田中 音葉

当社は産業廃棄物処理業であり、1日約2500枚の「産業廃棄物管理票」の押印を「手動対応」していたが、創意工夫により郵便用『自動押印機』を導入した。 昨年、「化学物質規制」改定により使用停止の恐れが生じたが、代替品を探し、安全に継続使用を可能とした改善である。

【研究発表】上部工補修における安全管理

仙建工業㈱ 仙台支店 仙台中央土木作業所 仙建工業株式会社 工事主任
髙橋 凌

JR仙台駅西口に広がるペデストリアンデッキ補修工事において、主桁のケレン塗装を行うため、現道上への吊足場設置を行った。吊足場設置にあたり、一般車両の激突防止対策のため、吊足場の空頭制限高さを上げた場合の、作業スペース確保について検証を行った発表である。

【研究発表】工具管理から始まる命を守る取り組み
~仕組みと意識の両立~

北海道旅客鉄道㈱ 札幌運転所 検修科 客車気動車検修 車両技術主任
市橋 典幸

鉄道車両の床下装置に置き忘れた工具が走行中落下し、人に衝撃すると命に関わる事象となる。本発表では、工具の置き忘れに気付く仕組みの導入や職場全体の意識改革、全員参加型の工具管理ミーティングを通して、鉄道車両の品質向上による「命を守る」取り組みの成果を報告する。

【研究発表】令和5年度 商業施設整備工事における安全に関わる取組み

仙建工業㈱ 福島支店 郡山建築出張所 工事主任
岩屋 太都

本研究では、多工種・多人数での広範囲による作業が可能といった条件が良い現場で、少人数での管理体制・若手社員の経験不足という課題に対して、①業務改善提案を活用した安全管理・②危険ポイントの見える化という2点について取組み、安全な現場管理を行った。

【研究発表】重大災害リスクの徹底排除 
加熱炉バング運搬のノータッチ化への挑戦

JFEスチール㈱東日本製鉄所(京浜) 溶接管工場 鍛接管
嶺川 春樹

自職場の危ない作業「ワースト10」に名を連ね続けて十余年。
吊具の選定でメーカーと相談するも、見合った物が見つからず。通常のワイヤーやチェーンでは対応できない為、色々な吊具を調査選定。失敗を繰り返しオーダーメイドで最適解を見つけ出した改善である。

【研究発表】レール削正作業における作業計画精度向上について

㈱レールテック 山陽新幹線支店 福岡新幹線営業所 技術リーダー
松尾 哲司

レール削正作業でこれまでは時間当たりの削正延長をベースに作業計画を策定していた。しかし基地からの距離や途中に削正できない構造物が介在するケースなどこれに寄れないケースを個別具体的な計画検討を行い、作業計画の精度向上を図り、より安全な施工に繋がった。

【研究発表】心理学に基づいた4両ワンマン事故防止

九州旅客鉄道㈱ 鹿児島乗務センター 運転士
右田 幸汰

同じ車両形式で両数が違う状況において、停止位置を誤って停車する事象が相次いで発生したことから、鹿児島大学法文学部と連携して、心理学の観点から事故防止対策を行うことで、4両編成のワンマン運転時に2両用の停止位置目標に停車する事象を減少させる取り組みである。

【研究発表】双方向コミュニケーションによる
フォークリフト基本技能の向上

日産自動車㈱ 横浜工場 工務部 生産課 工長
鈴木 秀樹

社内フォークリフト基本技能評価を年2回実施し全員が合格しているにも関わらず、各パトロールでのフォークリフト運転に関する指摘・指導が絶えない。これまでの指導方法に問題があるのではないか?との思いで指導方法に工夫を加えた取り組みを紹介する。

【研究発表】AIカメラで見える不安全行動と対話による
安全意識の向上(見守りカメラ)

トピー工業㈱ 技術部 部長
宮下 敏

本研究では、工場での不安全行動の削減と安全意識の向上に向け、時代に合わせた最新ツールを活用し、従業員との対話を重視した安全対策を提言する。

【研究発表】トラック&フォークリフト用VR動画教育を活用した
事故の未然防止活動

池田興業㈱ 門司本社 安全・環境部 部長
坂口 靖彦

トラック&フォークリフト用VR動画教育システムを用いた法定教育及び交通事故防止教育を全社(運輸業&倉庫業拠点)で展開中。従来の集合教育やテキストの読み聞かせ教育に比べ、管理者の業務負担軽減と乗務員の安全意識向上等の効果が出ている。今後も継続し事故ゼロを目指す。

【研究発表】VRを駆使し目指せゼロ怪我・ゼロ労災

第一三共バイオテック㈱ 北本工場管理部総務課 主任
加藤 義章

第一三共バイオテック株式会社は業務上の災害が減少せず、安全教育に課題を抱えていた。その対策としてVR技術による危険体感訓練を導入。全従業員が受講できる体制を整え実施した結果、休業を伴う災害数は減少した。引き続きゼロ災害を目指し危険体感教育を推進する。

【研究発表】DXを活用した安全の取り組み

日産自動車㈱ 栃木工場 第二製造部第三鋳造課 工長
廣田 直紀

デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、監督者と作業者がリアルタイムで連携し、リスクアセスメントを迅速に行うことで、作業現場の安全性を向上させる取り組みを実施しました。

【研究発表】社内有害物質基準ランクとCREATE-SIMPLEによる
自律的化学物質管理の推進

サンゴバン㈱ 機能樹脂事業部 諏訪工場 EHS スペシャリスト
武藤 信博

今まで化学物質取扱い前には、EHS部署が社内有害物質基準ランクや適用法令の確認、リスクアセスメントを主導していた。更なる自律的な管理を図るため、これらを各職場で実施した後、EHS部署が確認・補完する手順に改めた。その結果、従業員の意識および知見を向上できた。

【研究発表】溶接職場における呼吸用保護具の最適化と
負荷軽減を目指した活動

日立建機㈱ 土浦工場 安全衛生・コンプライアンス本部 
安全衛生部マネジメント推進グループ
小貫 正典

当社の溶接現場では、要求防護係数を満たした呼吸用保護具を使用している。フィットテスト合格率が低いため、適正保護具の選定、装着方法の明確化と教育が課題である。本研究では、防護係数10と33の保護具の漏れ率を測定し、適正な装着方法を確立し、教育の仕組みを策定した。

【研究発表】産業医、事業者、作業環境測定士が連携し
改善に取り組んだ作業環境改善事例

東日本旅客鉄道㈱ JR東日本健康推進センター 
仙台健康推進センター 衛生試験室 主任医療技師
音羽 亮

産業医、事業者、作業環境測定士が連携し、作業場改善に向けた打ち合わせや巡視を行い、作業環境が改善した作業場が認められたので報告する。今回の改善事例は、専門的知識を有しているそれぞれの立場から、作業者の健康維持・管理を行うため、互いに知恵を絞り対策を講じた。

【研究発表】心理相談担当者の活動:過去と未来
~NPO法人関西心理相談員会の活動の変遷~

NPO法人関西心理相談員会 代表理事
千葉 征慶

ℕPО法人関西心理相談員会は、2020年改正のTHP指針に基づき、心理相談担当者の資質向上に取り組んできた。年六回の定例研修会の満足度も高く、毎月の事例検討会等により心理相談の質が向上し、メンタルヘルス研修会の開催依頼も増え、自治体での活動にも協力している。

【研究発表】「身体機能低下型」転倒災害防止への継続した取組み

KMバイオロジクス㈱ 生産統括部管理課
宮本 将史

2018年の当社発足以降、社長が「安全第一」を宣言し、安全に関わる様々な取組みを実施してきた。その中で、特に、転倒災害の内、「身体機能低下型」の事故(生活型事故)防止に向けた取組みを実施してきた。取組みの結果、生活型事故の発生頻度、休業日数は減少した。

【研究発表】睡眠の質を高める~睡眠環境をみんなで見直そう~

東急電鉄㈱ 元住吉電車区 運転士
河原 友里恵

運転士の仮眠時間は十分に確保されているとは言い難い状況である。
そんな時間的な制約があるなかで、いかに睡眠の質を向上させるかに焦点をあてて、現状の『あたりまえ』の施設環境を見直すことにした。各宿泊地の課題を洗い出し環境改善に向けた取り組みを紹介する。

【研究発表】ハラスメント予防と職場のストレスケア
~オープンダイアローグの実践と可能性~

はみんぐふる社会保険労務士法人みやこ事務所 本社 代表社労士/精神保健福祉士
藤原 都子

専門家として社外メンタルヘルス相談窓口を担う活動をする中、1対1面談やカウンセリングではなく、オープンダイアローグ形式の方が課題解決に向かうことを実感した。対話の場での多声性から当事者が孤立することなく、自然な形で問題の解決や改善が進むことの可能性を報告する。

【研究発表】職場改善活動への挑戦 WE!!大垣いきいき職場づくり
〜働きやすい職場を目指し〜

コベルコ建機㈱ 生産本部 大垣事業所 安全衛生環境室 看護師
藤代 今日子

メンタルヘルス等の研修を実施する前に、管理監督者の考えや職場環境の現状を把握する必要があることに気づき活動に至った。管理監督者との面談を行った後に、各職場にて従業員同士で意見交換する場面を作り、心と身体の両面から働きやすい職場づくりを目指した。

【研究発表】心理的安全性の向上による 安全で強い職場づくり

日産自動車㈱ 横浜工場 パワートレイン・EVコンポーネント生産技術開発本部 
品質技術開発部 企画グループ 工長
厚田 桂介

品質保証と言う立場がら 個々人に判断を委ねられる場面が多い職場である。その為、慢性的にストレスが高めの職場となっている。横浜工場は自動車業界の大きな変革期に立っている中で、更に安全で強い職場を目指す為に心理的安全性を高める活動を紹介する。

【研究発表】しくみの本質理解・実地訓練を主体とした
労働災害防止の取り組みについて

東日本旅客鉄道㈱ 大宮支社 宇都宮統括センター 乗務ユニット 主務
森田 祐輔

当ユニットは車両を留置する構内を管轄し、鉄道における三大労災「触車・感電・墜落」と隣り合わせの業務を行っている。機会の少ない異常時対応等において安全に作業ができるようしくみの本質の理解、実地訓練を主体とした教育体制構築、協力会社と連携した取組みを報告する。

【研究発表】大阪北部地震を受けて研究所として取り組み

㈱日本触媒 吹田地区研究所 レスポンシブル・ケア本部 研究RC部 
環境安全グループ グループリーダー
藤野 寿夫

日本触媒吹田地区研究所では製造所と同じ地震対策だけでなく、研究所特有の取り組みについても進めて来た。2018年に発生した大阪北部地震によって取り組んで来た対策を検証し、情報伝達システムや警報システムなどの至らなかった点について改善してきた事例を紹介する。

【研究発表】鉄道橋と道路との交差部における空頭支障軽減に向けた
取組み

東日本旅客鉄道㈱ 東北本部 仙台土木設備技術センター 主任
加藤 秀和

JR東日本仙台土木設備技術センターは、鉄道橋と道路の交差部において自動車が鉄道橋等にぶつかる事故を減らすため、蓄光材と反射材を用いて夜間の視認性を向上させる取り組みを行った。本報告では、この取り組みの結果および今後の展望について報告する。

【研究発表】ホーム安全スクリーンの開発
(2Dセンサを用いた転落検知システム)

㈱JR西日本テクシア 技術本部 製品技術部 部長
古堅 俊光

近年の鉄道では、ホーム上の安全設備整備拡大が重大な課題となっている。解決策のひとつとして、ホームから線路への人の転落を2Dセンサが検知して発報する「ホーム安全スクリーン」を開発した。人の転落挙動分析や、駅での実地検証を経て、JR西日本管内で整備を進めている。

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