大会長挨拶

大胆に、そして丁寧に -より繊細な外科・麻酔パラダイムのために-

2026年度
第113回日本獣医麻酔外科学会学術集会
大会長 川田 睦

このたび、第113回日本獣医麻酔外科学会学術集会の大会長を拝命いたしました。
大会テーマは、「ほな、大阪で集まろか!-つながる知、つながる未来-」といたしました。

小動物獣医療は、専門分化と集約化が進んだことで、大きく発展してきました。その一方で、気づかないうちに自分の興味のある分野の中だけで話が完結し、他の分野との「つながり」が少し薄くなっていたかもしれません。高度な技術や知識の議論ももちろん大切ですが、その先にいる患者動物やご家族の存在を、いつも忘れずにいたいと思います。
また、飼育頭数の減少という現実も、これからしばらくは簡単には変わらないでしょう。だからこそ私たちは、その事実をきちんと受け止めながら、これからの社会にとって本当に必要とされる獣医療とは何かを考え続ける必要があるのだと思います。
さらに、これからの獣医療を見据えるうえで、テクノロジーの進化、とりわけAIの活用は我々に大きな可能性をもたらします。本大会の基調講演では、「獣医臨床におけるAIとの向き合い方」をテーマに、より具体的で実践的な学びをお届けすべく現在準備を進めております。最新技術をどう生かし、どう向き合っていくのか。それを考えることが、改めて患者動物とご家族の存在を見つめ直す機会になればと期待しています。
本大会では、各委員会による特色あるシンポジウムをはじめ、専門の垣根を越えて学び合い、未来を一緒に考えられるようなプログラムをご用意しています。学術的な学びはもちろん、時には同じ食卓を囲みながら、気軽に語り合える時間も楽しんでいただければ幸いです。
活気あふれる大阪で、皆様にお会いできることを楽しみにしております。